SDGs（持続可能な開発目標）に代表される現代世界の複雑な課題は、一国、地域、組織、あるいは個人だけで解決することは困難です。そのため、異なるバックグラウンドを持つ多様なステークホルダーの協力が不可欠となります。他者と学び合いながら、相互に変容していくプロセスが重要です。
　本授業では、受講者がオンラインで世界各地のSDGsに関するレクチャーを聴講し、持続可能な社会の実現に向けた国内外の取り組みについて学びます。その後、オンラインでグループディスカッションや発表を行い、理解を深めます。これらの活動を通じて、受講者がSDGsを「世界とつながり、学び、何かを提案する一連のプロセス」として主体的に体験することを目指します。

GEコースの修了要件（上級グローバル教養科目）である。
本授業は、SDGsの観点から、下記の点を達成目標とする。

SDGsを通じて、持続可能な社会の実現に向けた世界的な取り組みや動きを理解し、説明できるようになる。

異なるバックグラウンドを持つ他者との対話と討議を通して、自分の理解・意見を深めることができる。

SDGsの達成に向けた具体的な実践事例を通じて理解を深め、身近な課題として主体的に考えられるようになる。

１. イントロダクション／サステナビリティとは：講義のガイダンスを行い、サステナビリティの概念とその展開について概説します。（日本語）
２．SDGsの来た道 ：「ミレニアム開発目標（MDGs）」から「持続可能な開発目標（SDGs）」へと至る歴史的背景と内容について学びます。（日本語）
３．SDGsと企業経営：企業活動におけるSDGsの意義や取り組み事例について学びます。（日本語）
４．地域コミュニティによるSDGsへの取り組み：フィリピンの事例から学びます。（英語）
５．海洋ごみの追跡とグローバル・ガバナンス：台湾の取り組みから学びます。（英語）
６．マイプロジェクト（グループワーク）：「自分事」として、マイプロジェクトを立ち上げましょう。いくつかのグループに分かれ、各グループが主体的にプロジェクト
　 を立案し、具体的な内容を検討しながら、発表に向けた準備を進めていきます。（日本語＆英語）
７．グループ発表：各グループがマイプロジェクトについて発表を行います。（日本語＆英語）
８．まとめと期末レポート提出：全体のまとめと期末レポートの提出を行います。

本講義はすべて遠隔講義で実施し、主に同期型（Zoom）を中心に進めます。授業資料はMoodleにアップロードします。
講義とグループ学習活動を組み合わせた形式で行い、第1回から第5回までは、主に教員および外国人講師による講義を実施します。第6回ではグループワークを行い、第7回でその内容をグループ発表します。
各講義回の授業形態については、初回対面授業時のオリエンテーションでお知らせします。
授業では課題が出されることがありますので、授業終了後にMoodleを通して提出してください。
なお、レクチャーの内容は変更となる可能性があります。

【授業方法】

講義、演習

【授業形態】

オンラインのみ
オンライン授業の形式：同時双方向型およびオンデマンド型を併用

小課題、グループワークのプレゼンテーション、および期末レポートを総合的に評価します。

小課題

40

％

グループワークのプレゼンテーション

20

％

期末レポート

40

％

時間予習・復習の時間として、週に2時間確保すること。

週

2

時間

持続可能な発展、SDGs、批判的思考、協働、対話、ディスカッション

特に指定しません。

各回のテーマに応じて適宜お知らせします。

同期型オンラインの方式で実施します。

tsai.peii723@mail.kyutech.jp

https://ict-i.el.kyutech.ac.jp/course/view.php?id=3795