シラバス詳細

タイトル「2025年度開講 情報工学府」、カテゴリ「情報工学府博士前期課程」

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科目情報

科目名

環境学特論

講義名

環境学特論

クラス

01

実務経験のある教員による講義
学年

1年、2年、3年

キャンパス区分

飯塚

開講学期

前期

開講時期

1Q

曜日・時限

月4

科目種別

情報工学府授業科目

科目区分

GEプログラム(選択)

単位区分

単位数

1

講義情報

授業の概要

 1980年代以降、地球環境の悪化が懸念されるようになり、1992年に開催された「地球サミット」(国連環境開発会議)において、環境に関する3つの条約が採択されました。1997年には、そのうちの一つから京都議定書が合意され、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出削減が先進国に義務付けられました。しかしながら、地球環境の悪化はさらに深刻化し、地球が許容できる限界を超えつつあると指摘されています。2015年には、持続可能な開発目標(SDGs)とパリ協定が採択され、国際社会は問題解決のアプローチを転換しました。従来の国家主導の規制的手法に加え、すべての人々を巻き込み、多様な分野からの解決策を模索する方向へと進化しています。
 本授業では、日本や世界各国、国際社会における環境問題とその対策の具体例を学びながら、環境政策に関する課題を理解し、分析するための基礎的な力を身につけます。また、国際社会の一員として、地球規模課題に自分の専門性を生かして貢献できるグローバル・エンジニアの育成を目指します。

カリキュラムにおけるこの授業の位置付け(ディプロマポリシーおよび学習・教育到達目標との関連)

グローバル・エンジニア(GE)養成コースの修了要件(上級グローバル教養科目)である。
本授業は、下記点を達成目標とする。

授業の達成目標

環境との関わり方の大切さについて理解を深める。

環境問題が発生するメカニズムを理解し、環境問題への取り組みや対策について理解を深める。

環境に関する諸問題に関心を持ち、問題解決に向けた持論を展開できる。

授業項目

1.イントロダクション/環境問題の提起:授業の内容と進め方を説明し、環境学と環境問題について概説します。
2.環境問題と環境思想:環境倫理学の観点から人間と自然の関係について学びます。
3.環境問題への諸アプローチ:環境問題の解決に向けた政策手段、直接規制と経済的手段について学びます。
4.プラスチック問題から考える循環経済:深刻化するプラスチック問題の現状を理解し、循環経済の概念とその移行について学びます。
5.資源・エネルギー問題:エネルギーと環境の関わり、再生可能エネルギーの取組と課題等について学びます。
6.気候変動をめぐる政策手法と国際協力:地球温暖化の現状と、国際枠組みおよびカーボンプライシングの仕組みについて学びます。
7.感染症と環境問題:感染症の歴史、感染症と環境破壊の関連性について学びます。
8.まとめと期末レポート提出:全体のまとめと期末レポートの提出を行います。

授業の進め方

すべて遠隔講義で実施します。同期型(Zoom)を中心に授業を進めます。授業資料はMoodleにアップロードします。
提出物は、第2回~第7回には小課題(計6想定)、第8回には最終レポートをMoodleを通して提出します。
授業内容や順序は、事前に連絡した上で変更される場合があります。

授業方法および授業形態

【授業方法】

講義

【授業形態】

オンラインのみ
オンライン授業の形式:同時双方向型およびオンデマンド型を併用

成績評価の基準および評価方法の概要

小課題と期末レポートにより総合的に評価します。

成績評価の基準および評価方法の詳細

小課題

40

期末レポート:

60

授業外学習(予習・復習)の指示

時間予習・復習の時間として、週に2時間確保すること。

予習時間の目安

2

時間

キーワード

地球環境問題、環境政策、地球温暖化、プラスチック、エネルギー、感染症、持続可能な発展

教科書

特に指定しません。

参考書

各回のテーマに応じて適宜お知らせします。

備考

この講義は日本語で行います。

授業担当教員への連絡方法

tsai.peii723@mail.kyutech.jp

MoodleコースURL

https://ict-i.el.kyutech.ac.jp/course/view.php?id=3794